会長挨拶

 

小島 明
会長 小島 明(政策研究大学院大学 理事)

 2013年は日本にとって歴史的な年となりそうです。第2次安倍晋三内閣がアベノミクスを標榜し、20年余にわたり停滞し、閉塞状況を続けた日本経済の再生へむけ新たな挑戦を始めました。環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加決定もその一環です。日本と欧州連合(EU)、日本と中国・韓国の3国によるFTA交渉も動き出します。そうしたなかで、世界貿易センター東京の役割もいっそう期待されるときに、会長という任務をいただき、肩にずしりと責任の重さを感じます。日本は自由貿易で発展し、貿易が各国をつなぎ、世界の発展と平和の架け橋となってきました。そのことにあらためて思いをいたし「21世紀バージョンの貿易立国」を目指す必要があり、その根本理念をもって誕生し来年50周年をむかえる当センターの役割は重大です。「失われた20年」といった他人ごとのような発想は返上すべきです。みなさまとともに日本再生と日本の世界への新たな貢献の道を確保するために「残された時間」を確認し、前進したいと思います。1990年代以降の世界では冷戦も終わり、貿易、投資をテコとして世界経済の相互依存か深化、拡大しながら大分業、大競争が展開しています。内向きの発想では時代潮流から脱落しています。貿易立国、通商国家としての日本の再生と貢献は日本自体にとって意義があるだけでなく、世界も期待しています。時代観、世界観をあらためて点検しながら2013年を日本の前進の年とすべく、当センターの活動にご参加いただく皆様とともに新しい一歩を踏み出したいと思います。よろしく、お願いいたします。(2013年,会長就任時)